私は易の事はほとんど分からないが、いくつかの情報を拾って考えてみた。
易を立てるということは、筮竹などを使うのは別にして、思考としてそれをするならばやはり表象あるいは内部表現と言うことで、取り方、解釈によって卦も違ってきて当然と言うことであろう。
参考文献のひとつとして、これは検索されると面倒なのである先導家の金儲け本といっておくが、その中でテイ財理論の四象展開というのが出てくる。
すなわち下卦で金に縁があるかないか、中卦でその「気」が外に向かうかうちに向かうか、上卦で下・中卦の状態が強いか弱いか、これらを陰陽によって分け、2の3乗=8種類の場合わけが成立する。そのままこれは八卦になる訳だが、いわば一つのタイプ論である。四元素と男性女性で8タイプの性格類型を出したユングみたいなもんである。
他に参考文献として私の気功の先生の著作に、易関連でいろいろ書いてあるが、意味はほとんど分からない。一つ引用しよう。
先天八卦は宇宙の気の図です。宇宙のエネルギーを描いています。陰気と陽気です。後天八卦は上が火、下が水です。後天の気は火は上、水は下です。そのとき、任脈と督脈は逆の循環をして病気が出てきます。
また他の本に、具体的な現象を例にとって、それで卦を立てるというような場面が出てくる。これが結局解釈によって、卦の立て方も換わってくるということになるだろう。
ほとんど意味のない記事になってしまった。西洋占星術も、道具立てはずっと豊富だが象徴による場合分けの手法だと言えないこともない。現実というものを、何種類かの要素によって切り分けていく、本当は無限なのだろうが、色であっても、無限とは良いながら人は解釈によって分類している。そうでなければ現実を捉えきれないという説もある。井筒先生の『意識と本質』に似たようなこと書いてあったな。
言葉(概念)というものがなければ人間は世界を捉えることが出来ない。その捕らえ方の一つの方法が象徴によるものということか。