半年くらい前から徐々に身体に関する行の方向性を変えて来ている。
手や足と、胴体や頭部を同列に扱うことは出来ないが、共通の部分もあるので、違うところと同じ所をどのように考えるか。分からないことも多いので見極めつつ進めている。
揺臂という名前は常松勝「通背拳」という本で見て名称を知ったのだが、私は(別の場所で)習ったもののその型の名前は教えてもらっていない。また本に書かれているのとは多少やり方が違うし、やり方も本のほうが多い。
やり方を多く知っていても行の深さという意味では、一つを多くやったほうがいいと思う。勿論多くを深くやったほうがいいのに越したことはないのだが、やれば身体も疲れるし人間には時間も体力も限られている。虻蜂取らずという諺もある通りだ。
ボールを投げる時に肩関節だけ使って投げる人間はまずいないと思う。腕は勿論だが、背中や、腰、足を含めて全体を使って投げるのである。
揺臂も同様であり、そこに気を付けないと肩関節を痛めるだろう。そしてそうはいってもボールを上手く投げられない人がいるのと同様、揺臂もまたそういう人はいると思う。その場合は向いていないので実習を中止すべきであろう。肩を痛める可能性がある。