選挙が終わった途端に、福島原発事故の深刻度をレベル7に引き上げたという。選挙が終わるまで待っていたというのはもちろん憶測だけれども、発表より随分前に、レベル7であることを認識していたという話があるので、発表のよき機会を待っていたと思われても仕方がないだろう。
http://www.excite.co.jp/News/science/20110412/Kyodo_OT_MN2011041201001125.html
今日、4月13日の
スタミナラジオ、ポッドキャストで青山繁晴氏が、このレベル認定に異を唱え、チェルノブイリ以下であり、スリーマイル島よりも深刻だからレベル6が妥当だと発言していた。
どのような評価尺度であるか、wikipediaなどを見る限りでは、
国際原子力事象評価尺度によると今回のレベル認定は、放射性物質がどれだけ外部に漏れでたか、ということによって評価しているようである。もう一つの評価基準である、炉がどれだけ破損しているかということについては、一応、まだなんとか穴とかひび割れ程度で保っていると、
東電の発表ではそういうことになるだろう。そしてもっとも深刻度が高いところで評価するのだからレベル7という評価は正しい。スリーマイル以上チェル以下だからレベル6だなどという言い分はおかしいと思う。そんなところで評価しているのではないからだ。
もし批判するなら、評価の段階が大雑把であるというところに異を唱えるべきだろう。
そしてまた青山氏は、直接的な放射線障害による死者が出ていないということを強調するのだが、それは僥倖ではあるが福島の事故で現在そんなことを心配しているのではないのであって、それを以てチェルよりマシだというのは違和感を覚える。
それから魚の放射性物質の検出についての話もしていたがこれは「ただちに」本当であるとは言えない。だからなんとも言えないので興味があるならば聴いてみるとよいだろう。