『二人の天才』という以前NHKでやっていた番組の録画を見ている。2人の天才と言うのはショパンとシューマンのことである。池辺晋一郎という作曲家が解説をしているのだがそこはすっ飛ばして、演奏家の演奏を見ている。
『謝肉祭』をダルベルトというピアニストが弾いている。指先にほとんど力が入っていないことが分かる。そしてこんなことを言ってはなんだがそれゆえのミスタッチとまでは行かない音の曖昧さがところどころに出ることがある。
コルトーは脱力がすごいがミスタッチが多いという話を聴いていたので、ひょっとしてコルトーの弟子筋の人かと思ってウィキペディアで調べてみると、少なくとも強い影響は受けているらしい。
ンHKでピアノ指導の番組などにも出演しているようだ。ところで終曲にベートーベンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』の3楽章の旋律が出てくるように思う。これはwikipediaには書いていないが。
考えてみるとミシェルという名はフランス風だ。そう考えると佇まいも何となくフランス風にも見える。知的なナイスミドルという感じ。